2020/05/02 21:30


前回のお話しはこちら

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その頃の僕は完全に夜型人間の25歳。
頭もモジャモジャにしてカッコつける事ばっか考えていた

そんな僕がラーメン屋をやりたいなんて言うもんだから周りの友達や親まで驚いていた事を思い出す

そして、その頃やっていたメキシコ料理店の厨房でラーメンの試作はいよいよ始まった。

なんて言ったってラーメンに関して超ド素人が作る訳ですから、今考えると酷かった。

ゲンコツ、鳥ガラやお惣菜の焼豚と野菜を近くのスーパーで買って来て半寸銅で煮た。アクを取って薬味に使うネギの青い部分としょうがを入れて味見をしたけどラーメンの味がしない。(笑)
2時間経っても3時間経ってもラーメンと言う雰囲気ではなかった。かえし(タレ)の存在は知っていた物の、作り方を知らなかった僕は寸銅の中に直接醤油をドボドボドボ(笑)
大さじ1杯の味の素と砂糖と塩を加え再度味見をすると


「おおっ!ラーメンだ!」って(笑)


同じスーパーで買って来た麺を茹でて、丼にスープを注ぎ、盛り付け、

そして食べた。


僕は自分で初めてラーメンを作った事に深く感動していた。


そして同店のスタッフだった勇気(仮名)に試食を頼んだ


「勇気~ちょっとラーメン作ったから食べてみてよ!」

勇気「えっ?!リュウサンの作ったラーメンですか?」

「俺、ラーメンにはウルサイっすよ!」

「いいから食べてよ~」
と自慢気に出したラーメンに対して

勇気「リュウサン。。。はっきり言いますよ。。」



「これ不味いッス。。。」


ショックだった。


「えっ~!そこまで不味くは無いでしょ!」

、と反抗していた時の事だった



「ティラリ~ラリ~
ティラリラリラ~♪」
と、偶然にも店前を通りかかった軽トラの屋台からチャルメラの音が聞こえて来た。


勇気「リュウサン勝負してみます?」

「はぁ?」と聞き返すと

勇気「リュウサンが作ったラーメンと、どっちが美味いか食べ比べてみますか?」

と言い直され、何故か成り行きのまま戦いの火蓋はきって落とされた。


【夢のつつぎ】のつつぎ3へつづく

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